画像計測・表示分野




[1] 世界初のアクティブ光源による分光プロジェクタ

RGBではなく,分光スペクトルを照射する広色域プロジェクタを開発しました.光源を工夫したことにより,1つのレンズ系で実現可能です.ワンショットカメラ感度計測,簡易色覚検査システムなどの幅広い応用が可能となっています。

K.Hirai, D.Irie and T.Horiuchi, "Multi-primary Image Projector using Programmable Spectral Light Source", Journal of the Society for Information Display, vol.24, no.3, pp.144-153, 2016.

[2] アクティブ分光照明を用いた計測・処理・再現

これまでの分光イメージングは、カメラ側を工夫してきました。我々は、照明光源を工夫した新しい分光イメージングを研究しています。この技術によって、シーン各点の分光反射率推定、測色、リライティングなどの幅広い応用が可能となっています。

S.Tominaga and T.Horiuchi, "Spectral imaging by synchronizing capture and illumination ", The Journal of the Optical Society of America A (Spotlight on Optics), Vol.29, No.9, pp.1764-1775, 2012.

[3] 蛍光イメージング

蛍光物体は一般の反射物体と異なり、低波長の光を吸収して高波長の光を発光する特殊な現象を有しています。したがって、その特性を知ることは、画像の再現などに重要となります。これまで、その計測には、危険な紫外光や高額な計測機器を必要としていました。本研究では、可視光源とカメラを利用することによって、蛍光物体の特性を計測してCGレンダリングする方法を検討しています。

S.Tominaga, K.Kato, K.Hirai and T.Horiuchi, "Spectral image analysis of mutual illumination between florescent objects", The Journal of the Optical Society of America A, vol.33, issue 8, pp.1476-1487, 2016.

[4] 全方位マルチバンドHDR画像計測

Google ストリートビューに代表されるように、全方位画像は有用です。これまでの全方位画像の多くは、LDRのRGB画像として計測されてきました。我々は、シーン各点の分光情報がHDRで得られる新しい全方位計測システムを開発しています。この技術によって、自然光源の解析や、CGのための背景光源などとして利用することができます。

S.Tominaga, A.Matsuura and T.Horiuchi, "Spectral Analysis of Omnidirectional Illumination in a Natural Scene", Journal of Imaging Science and Technology, Vol.54, No.4, pp. 040502-1 - 040502-9, 2010.

[5] 絵画のディジタルアーカイブ

プロジェクタ光源、ディジタルカメラ、分光スキャナなどを用いて、絵画の3次元形状、各点の反射率を計測する方法を研究しています。対象として、油彩、水彩、版画などを用いています。この技術により、任意照明光源下で、任意の方向から観察した絵画を再現できます。

T.Tanimoto, T.Horiuchi and S.Tominaga, "Precise Estimation of Painting Surfaces for Digital Archiving", Proc. 4th IAPR Computational Color Imaging Workshop, 2013.

↑上へ戻る    次の研究分野へ→