画像評価分野




[1] 色名調査と質感解析

世界の様々な地域で用いられている言語において、生活に不可欠な色名は11語であることが検証されています。我々は、現代日本語に必要な色名が、11語+4語であることを発見しました。また、種々の環境下において、どのように色名が変化し、質感知覚に影響するかを調査しています。

M.Tanaka, T.Horiuchi and S.Tominaga, "Color naming experiments using 2D and 3D rendered samples", Color Research and Application, vol.40, no.3, pp.270-280, 2015.

[2] 質感編集・制御

ファブリック(布)を対象として、その質感を画像制御するシステムの構築と、デザイン画の適切な転写アルゴリズムの検討を行っています。

T.Katsunuma, K.Hirai and T.Horiuchi, "Perceptual Dependencies between Texture and Color in Fabric Appearance", Proc. IS&T Electronic Imaging, 2016.

[3] 質感ハーモニー

カラーハーモニー(色彩調和)は古くから研究されています、本研究では、表面テクスチャを有する質感のハーモニーについて研究しています。

M.Tanaka and T.Horiuchi, "Appearance harmony of materials using real objects and displayed images", Journal of the International Colour Association, vol.15, pp.3-18, 2016.

[4] 質感記憶

一般の反射物体では,記憶によって彩度が強調されることが知られています。本研究では,金属光沢を有する質感物体は,どのように記憶されるのかを解明しています。

T.Horiuchi, Q.Zheng and K.Hirai, "Memory Effects in gold material perception", Proc. 4th CIE Expert Symposium on Colour and Visual Appearance, 2016.

[5] 分光照明スタジオの構築

種々の光源環境におけるシーンの観察は、人間の視覚特性を研究するために重要となります。これまでの観察環境の多くは、対象物体に対して、標準光源を局所的に照射していました。我々は、空間を均一に任意の色光でコントロールできるスタジオを構築し、さらに分光分布の制御に取り組んでいます。

吉村元聖,堀内隆彦,平井経太,富永昌治:「LED光源システムの空間的制御」, 第44回日本色彩学会全国大会(発表奨励賞受賞),2013.

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